結婚式を欠席するときのマナーとはどんなものなのでしょうか?
せっかくおめでたい席にお呼ばれされたのに出席できないのは、とっても残念ですよね。
でも、欠席を伝えるときは、お祝いする気持ちを上手に伝えられる伝え方・お断りの仕方をしたいもの。
ここでは、結婚式の欠席マナーをタイミング別に詳しくご紹介します。
招待状返信のメッセージ文例や、電報やご祝儀をどうするかなどについても書いていますので、よかったら参考にしてください。
[toc]結婚式の欠席マナー:理由の伝え方や連絡手段は?気遣いすべきことや留意点
結婚式の欠席マナーでは、欠席の理由をどのように伝えればよいのでしょうか。
理由の伝え方やマナー、気遣いすべきことなどをまとめました。
結婚式を欠席する理由をどう伝えるかによって、せっかく招待してくれた新郎新婦への気持ちの伝わり方も変わってきます。
結婚式のマナー的に考えると、体調不良や身内の不幸など、本当にどうしても欠席しなくてはいけない場合は、正直に理由を伝えても問題はないといえます。
ただし、仕事がどうしても抜けられない、ご祝儀を工面できないなどのように私事の緊急事態の場合は、「どうしても都合がつかなくなった」と伝えたほうがよいでしょう。
欠席を伝える連絡手段は、欠席が決まった時期によって違います。
結婚式当日ではなく、少し前(約1日~5日前)に欠席が確定した場合。
この場合は、新郎新婦に直接電話して欠席を伝えても、結婚式の欠席マナーとしてはOKです。
しかし、もし当日になって欠席が決まった場合には、新郎新婦に直接電話して伝えるのは、結婚式の欠席マナーとしてNGです。
この場合は、式場に直接電話連絡して、式場側からあなたが欠席する旨を新郎新婦に伝えてもらいましょう。
また、欠席の場合はご祝儀を渡せなくなります。
その場合は、後日直接手渡しか現金書留で、お祝いの言葉を添えてご祝儀を渡すようにしましょう。
結婚式の一般的なご祝儀マナーについてはこちらのページにまとめているので、よかったら参考にしてください。
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結婚式のご祝儀マナーについて徹底解説!知っておきたいお祝いの包み方のいろは
友人・親戚など立場別のご祝儀の相場、ご祝儀袋の表書きの書き方なども紹介しています。
結婚式招待状の欠席マナー:返信の書き方とメッセージ文例も
結婚式招待状の欠席マナーでは、結婚式招待状にはどのように返信すればよいのでしょうか。
まず、結婚式招待状の返信はがきを返信するタイミングについて。
欠席の場合、すぐに返信するのはマナーとしてふさわしくありません。
数日から1週間程度は間を置いて、返信するようにしましょう。
返信はがきの書き方は、基本的には出席する場合と同様です。
まず、「御」「行」などを二重線で消します。
欠席の場合は、「出席」も二重線で消すのを忘れないでください。
また、招待状返信はがきの出欠欄の「欠席」に丸をして伝えるだけではなくて、「欠席させてください」などのように書き添えるとより丁寧でしょう。
招待状に欠席理由を書くかどうかについては、絶対に書かないといけないというわけではありません。
基本的には、お祝いの言葉や「出席できなくて残念」という気持ちを書き添えれば、結婚式招待状のマナー的にはOKです。
以下は、結婚式招待状の返信で欠席を伝える場合のサンプル文例です。
ご結婚おめでとうございます
せっかくお招きをいただきましたが
どうしても都合がつかず出席することができません
末長い幸せをお祈り申し上げます
ご結婚おめでとうございます
お招きをいただき心からお礼申し上げます
残念ではございますが所用のため欠席させていただきます
二人にとって忘れられない式になるよう心からお祈りしております
ご結婚おめでとうございます
出産を控えているため大変残念ながら欠席をさせて頂きます
お二人の幸せを心よりお祈りしております
以上が、欠席の場合の結婚式招待状の返信文例です。
出席する場合は「!」などを使うのも良いですが、欠席する場合はできるだけ「!」はつけないようにしましょう。
また、文体は全体的に敬語を使うよう心掛けましょうね。
もし、一般的な結婚式招待状の返信マナーについてもっと知りたい場合は、こちらを参考にしてください。
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招待状の返信タイミングや、粋な返信マナー、今流行中の結婚式招待状の返信アートなどについても紹介しています。
結婚式直前の欠席マナー
結婚式直前の欠席マナーをご紹介します。
「出席」で返信したのに直前になって行けなくなってしまった……。
こんな時はどんな理由であっても、とても申し訳ない気持ちになりますよね。
この場合の新郎新婦への伝え方は、結婚式直前の欠席マナーではけっこう重要ですのでぜひ覚えておいてください。
この場合の「直前」とは当日のことではなく「1日~5日前」のことです。
結婚式を控えている新郎新婦とはいえ、1日~5日前はまだそこまで忙しくはありません。
そのため、電話で「どうしても行けなくなった」という旨を直接伝えても、結婚式直前の欠席マナーとしてはOKとされています。
新郎新婦側もなるべく早く最終的な参加人数を確定させたいため、欠席することが分かったら早急に電話連絡するようにしましょう。
「早急に伝える」という観点から、速達便などよりも電話のほうがよいとされています。
ただし、一度は招待状に出席と返信したのに欠席するので、きちんとした謝罪を告げるようにしてください。
その際に、「本当に残念である」という気持ちと「お祝いする言葉」もしっかり伝えましょう。
この気持ちを伝えることは、マナー以上にとても大切なことです。
また、結婚式当日にご祝儀を渡せないので、後日、新郎新婦と会った際に直接手渡すのも結婚式直前の欠席マナーとして重要です。
結婚式の欠席マナー:急遽当日になって欠席する場合の伝え方
結婚式の欠席マナーで、当日に急遽欠席する場合の伝え方はどうすればよいのでしょうか?
結婚式前日以前は新郎新婦たちも多少余裕があるのですが、当日になると大変忙しくなります。
そのため、急遽当日欠席するケースでは、新郎新婦に直接連絡するのは結婚式の欠席マナー的にやめましょう。
忙しい新郎新婦に直接連絡するよりも「式場のスタッフ」に欠席連絡をするのが、当日欠席する場合の正しいマナーです。
当日、式場宛てに直接電話して、理由を添えた上で急遽欠席する旨を伝えましょう。
当日になって欠席する理由としては、体調不良や身内の不幸が主な理由になる場合が多いと思います。
結婚式のマナーでは、欠席理由と新郎新婦へのお祝いの言葉をきちんと伝えるのも重要です。
また、提供する予定のお料理1人分が空いてしまうので、その分は完全な費用となってしまいます。
これらも考慮して、後日「包む予定だった全額のご祝儀」を新郎新婦に渡すのが、基本的な結婚式の欠席マナーです。
また、あなたがもし「出し物」「スピーチ」「受付」などを頼まれていた場合、あなたが代わりの人を探す行為はマナー違反です。
結婚式は新郎新婦がプロデュースするものですから、彼らが代わりの人をどうするかを決定する権利があります。
穴があいた分をどうするかも、基本的には新郎新婦が決めます。
結婚式二次会の欠席マナー
結婚式二次会の欠席マナーについて紹介します。
結婚式の二次会については、結婚式場は基本的にノータッチです。
そのため、結婚式場に二次会の欠席連絡をしても、マナー違反というより意味がありません。
では、結婚式二次会の欠席連絡はどうすればよいかというと。
二次会には大抵幹事が存在します。
招待状には二次会についての案内状も同封している場合がありますよね。
その案内状で、二次会幹事が誰であるか、会場はどこなのかが分かる場合が多いでしょう。
当初は「出席」予定だったのに都合がつかず結婚式二次会を欠席する場合は、二次会幹事の人、もしくは会場に直接欠席の連絡をするのが二次会の欠席マナーです。
また、当日キャンセルとなると、二次会のお店の予約分が完全に穴になってしまいます。
その場合、最低限の連絡は結婚式二次会の欠席マナーとしても必要になります。
あらかじめ二次会に出られないと決まっていた場合は、招待状の返信用はがきに「結婚式二次会を欠席」の旨を記入すればマナー的にOKでしょう。
結婚式の欠席マナー!電報メッセージの文例やご祝儀の渡し方
結婚式の欠席マナーでの電報メッセージの文例やご祝儀の渡し方について紹介します。
残念ながら結婚式に欠席してしまうけれど、新郎新婦を祝う気持ち自体はある!
そんな場合は電報の「祝電」を利用してみてはいかがでしょうか。
祝電とは「お祝いを伝えるため電信を利用した文通サービス」のこと。
電報サービスを請け負う会社が存在しますので、まずは電報会社に相談してみましょう。
ほとんどの会社で、祝電の文例がサンプルとして用意されているので、その中から選ぶとよいでしょう。
以下に、結婚式欠席の電報としてふさわしいサンプル文例もご紹介します。
ご結婚おめでとうございます
せっかくの晴れ姿が見られないのが残念です
後日、幸せなお二人と会うのを楽しみにしています
本日は心から祝福いたします
ご結婚おめでとうございます
本日はせっかくご招待いただいたのに、出席できず誠に残念です
お二人の幸せを心からお祈りいたします
このように、欠席した旨のメッセージを省いても、マナー違反にはなりませんよ。
もしも欠席しなければならない場合でも、電報で新郎新婦に心からのお祝いの気持ちを伝えましょう。
結婚式の電報マナーで一般的なものについてはこちらのページに書きましたので、よかったら参考にしてください。
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結婚式の電報マナー!失礼のない祝電を贈るための基礎知識や文例
上のページでは結婚式を欠席する場合ではなく、出席する場合の祝電メッセージ文例も紹介していますよ!
なお「ご祝儀」に関してですが、金額は結婚式の欠席が決まった時期によって多少相場が変わってきます。
例えば、キャンセル料が発生するような直前の時期に欠席連絡した場合は、後日、予定していた満額をご祝儀として渡すのが、結婚式のマナーです。
逆に、事前に伝えていたり招待状で欠席連絡していたのであれば、一般的なご祝儀相場の半分程度でよいでしょう。
結婚式の欠席マナー!お祝いを現金で贈る場合の金額相場やタイミング
結婚式の欠席マナーとしては、お祝いを現金で贈る場合の金額相場やタイミングも気になります。
欠席する場合に、お祝いを現金や商品券などの金品で贈りたいと思う方は、プレゼントとして品物を贈りたい方と同じくらいいるようです。
お祝いを現金などの金品で贈る方法としては手渡しや現金書留などがありますが、その金額の相場は一般的にどのくらいなのでしょうか。
実際には、結婚式に欠席することになった方の7割以上が、1万円前後の現金や金品を、結婚式の欠席マナーに見合ったお祝いとして贈っているようでした。
これは、一般的なご祝儀の金額相場が3万円程度とされるのが理由です。
もし結婚式に欠席する場合、お祝い金額は「予定していたご祝儀額の2分の1から3分の1」が相場といわれています。
そのため、キリがよく、慶事としても欠席時のマナーとしても贈りやすい1万円が、お祝いの金額に選ばれているみたいですね。
ただ、このお祝いの金額は結婚式の欠席が決まったタイミングによって異なります。
結婚式に正式に招待されていたのに欠席することになった場合、その結婚式の約1か月まではお料理のキャンセル含め、招待客の人数変更が一般的には可能。
ですので、上記のように1万円のお祝いを送るのは結婚式欠席マナー的にはOKでしょう。
ただし、直前に欠席連絡をすると、新郎新婦側でもすでに費用が発生していることになります。
その場合は、予定していたご祝儀の満額を現金でお祝いとして贈るなど、新郎新婦の負担を考えた対応をすることが、結婚式の欠席のマナーとして必要になるでしょう。
なお、結婚式の一般的なご祝儀マナーについてはこちらのページにまとめているので、よかったら参考にしてください。
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結婚式のご祝儀マナーについて徹底解説!知っておきたいお祝いの包み方のいろは
友人、親戚などの立場別のご祝儀相場やご祝儀袋の書き方、ふくさの包み方など。
ご祝儀に関する基本マナーをすべて解説していますので、結婚式にお呼ばれしたらぜひチェックしておきましょう!
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